ネット指導教員養成講座 教材一覧
 



この教材は、「ネット指導教員養成講座」の教材として、和歌山県 青少年・男女共同参画課が作成したものです。
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アプリによる選択肢の制限

スマートフォンやアプリを利用して情報を閲覧したり、SNSで「いいね」をしたり、 交流することで、利用者の趣味や嗜好、生活習慣、位置情報などが、ネットに吸い上げら れ、セグメント化(セグメンテーション※1)の要素になる。そこで今回、ビッグデータとA Iによるセグメンテーションに基づく「あなたへのおすすめ」による選択肢の制限、自己 決定権の毀損の可能性について考える。

のっとり被害

青少年の投稿に、「のっとられたので、今後はこのアカウントを使いません。新しいアカ ウントをフォローしてください。」といった内容の投稿が見られる。多くは青少年自身がS NSと連携しているアプリを認証することに起因する「正しい動き」である。和歌山県内 の児童生徒(主に高校生)に見られる、勝手に投稿される事案の多くはTwitterの アプリ連携の仕組みによるものである。アプリ利用者自らが連携操作を行うとはいえ、連 携操作に導く手法は巧妙であり、連携操作をさせることが目的であることをうかがわせる。

プロファイリング 
スマートフォンの普及に伴い、児童生徒においてもSNSや動画共有サービスによる情 報発信が一般化している。身近な友人知人との情報交換を目的としてSNSを利用する場 合は、SNS等のプロフィールに名前や学校、学年、部活等の身元を示す情報を掲載して いることが多い。一般の誰でも見ることができる公開アカウントに設定していると、面識 のない人にも投稿を見せており、いわゆる「世界の全員に向けて公開」している状態であ る。プロフィールには投稿者を特定する情報がなくとも、投稿に投稿者の属性が含まれて いたり、他のネット上の情報と照合したりすることで、投稿者が特定されることも珍しく ない。非公開のアカウントであっても、同じ学校の児童生徒などの友人とネットでつなが っていれば、学校などを推測されることがある。 
ゲーム依存 「フレンズ」(小中高共通)

リアルな友人関係の些細なすれ違いから疎外感を感じた少年が、オンラインゲームでともにプレイする人たちに共感を持ち、自己肯定感を得ていく様子を描く。交友関係の重心がリアルな友人からゲーム上の友人に移動するとともに、オンラインゲームに多くの時間を費やすことで、生活リズムの乱れや健康を損なう恐れがあることを学ぶ教材。

自画撮りのリスク「だれなの?」(小学生)「who are you ?」(中高生) 
アイドルグループのファン同士がSNSで交流を持った結果、プライバシーの流出につながる様子を描く。近年、全国的に自撮りによる性被害が増加傾向にあり、その背景にネットでの共感が少なからずあると考えられる。限定的な共感において、あるべき交流とあるべき態度を学ぶ教材。 
ネットでのつながりのリスク「マイフレンド」(小中高共通) 
アイドルグループのファン同士のネット上の共感や、生きづらさに関するネット上の共感から、実際には誰か分からない人に会おうとするプロセスを描く。SNSには事件化することも少なからずあることを踏まえ、インターネット上の共感に潜むリスクを学ぶ教材。 
オンラインゲームにまつわるトラブル「MORPG」(小学生)  
ゲーム内で共通の目的をもったチーム(グル)の一員として高い評価を得、自己肯定感を得ている児童が、実生活での交友に不満を募らせていく経過を扱っている。ゲームという限定された条件下での交友と、多様性にとんだ実生活での交友の違いについて考える教材。 
知らない人との会話  自画撮り被害「自画撮り」(小中高共通) 

金銭面での要請からネットで未知の他人と知り合い、自撮り写真を遅らせられる被害を扱う。未知の他人と交流し、自撮りに至る経緯について具体的に見ていくことで、リスク、原因、防止について具体的に考える教材。
不正アクセス「バスケのエース」(高校生)

プライバシーの侵害に端を発し、自らのプライバシーを守るために他者の権利を侵害し、プライバシーの侵害に及ぶケースを扱う。ネット社会におけるプライバシーについて、注意を払うべき点を学ぶ教材。
 
ゲームでの課金トラブル「スマホでゲーム」(小学生)
スマートフォンの普及に伴ったオンラインゲーム市場の進展は著しく、児童生徒から大人まで幅広い年代でオンラインゲームが楽しまれている。決済方法がキャリア決済、クレジットカードやプリペイドカード他に広がるなか、思わぬことで、課金が発生することがある。課金が発生したことを中心に、注意を払うべき点を学ぶ教材。 
 友人グループ内のトラブル「Let’s Go ライブ!」(中高生)
SNSの中には、友だちグループだけでメッセージをやり取りできる機能がある。メンバー同士のちょっとした温度差や配慮に欠くと思われる行動により、グループ内でトラブルが発生することがあるが、時間を追って対象メンバーが変わっていくことがある。なぜトラブルが起こるのか、なぜ対象が変わっていくのかについて、生徒自身の視点で考え、グループでの付き合いについて考える教材。 
問題行動の投稿 デジタルタトゥー「就職活動を控えて」(高校生)
SNSとスマートフォンの普及により、日常の行動を記録しSNSに投稿することが一般的となっている。また、不適切な行動とその動画や写真をSNSに投稿することも少なくはない。「アカウントに鍵をかける」、「問題行動を投稿しない」、といった短絡的な問題解決ではなく、なぜ問題行動を起こし、問題投稿をするのかを考えさせ、その様なことをしない態度を身につける教材。 
ネット依存 「朝が来るまで・・・・」
スマホの普及によりいつでも何処でもネットを利用し、友達とつながることができる中、夜遅くまでネットを利用し、生活リズムが乱れることがある。何が問題で、問題をどう解決すべきかを考える教材。
問題行動の投稿 「線路に立ち入った写真を投稿したら・・・」
子供たち(生徒)による問題行動の投稿がSNS等に繰り返される中、そのことが社会的に大きな問題になりかねないことを投げかけ、社会秩序の大切さを知るとともに、問題行動を投稿する理由を考え、どうしたら投稿を止めることができるのかを学ぶ。
匿名投稿、誹謗中傷 「面と向かって言えないことも匿名なら・・・」
先入観にもとづいた誤解の積み重ねの結果、匿名での誹謗中傷に至った経緯について考えることで、思い込みや先入観で、同じ文章でも受け取り方が変わることに気づかせ、間違った受け取り方をしないための力を養う。


動画ファイル  がセットになっています。   
スライド教材
指導案
補助資料



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